平安仏教と鎌倉仏教の特徴をとらえよう

平安時代の仏教鎌倉時代の仏教とで大きく異なる点としては、平安仏教が国や皇室、貴族のためにあったのに対して、鎌倉仏教は武士や庶民に信仰が広まったことが挙げられます。

 

以下、それぞれの特徴と時代背景について説明します。

平安時代に誕生した2つの仏教宗派

武士が実権を握るようになり、武家政権が誕生すると、人々の生活や文化に大きな変化が現れました。「旧来の仏教では現世で救われない」という人々の不安や不満が広まる中で現れたのが、鎌倉仏教とよばれる6つの新興宗派です。法然が開いた浄土宗親鸞が開いた浄土真宗日蓮が開いた日蓮宗 (法華宗) 、一遍が開いた時宗栄西が開いた臨済宗道元が開いた曹洞宗がこの時代に誕生し、それぞれ特徴の異なる教義1その宗派において真理と認められる教えの内容を掲げて信者を増やしていきました。一方、旧来の仏教も各宗派の内部で時代の変化に伴う改革や復興を進めながら、鎌倉時代も依然として強い勢力を誇っていました。

東寺とうじ(正式名称:教王護国寺きょうおうごこくじ)は、もともと平安京造営時に建てられた官寺かんじを、空海が譲り受けて真言宗寺院にしたもの。境内の五重塔(上の写真右側)は、現存する木造の塔では最大の建造物です。

最澄が開いた延暦寺えんりゃくじ(正式名称:比叡山ひえいざん延暦寺)は、天台宗総本山として今も比叡山(標高848m・上の写真中央)の山頂付近からふもとまで山全域を境内としています。

乱世の世に現れた鎌倉時代の6宗派

武士が実権を握るようになり、武家政権が誕生すると、人々の生活や文化に大きな変化が現れました。旧来の仏教では、「現世で救われない」という人々の不安や不満が広まる中で、現れたのが鎌倉仏教と呼ばれる6つの新興宗派です。法然が開いた浄土宗親鸞が開いた浄土真宗日蓮が開いた日蓮宗 (法華宗)一遍が開いた時宗栄西が開いた臨済宗道元が開いた曹洞宗がこの時代に誕生し、それぞれ特徴の異なる教義2その宗派において真理と認められる教えの内容を掲げて信者を増やしていきました。一方、旧来の仏教も各宗派の内部で時代の変化に伴う改革や復興を進めながら、鎌倉時代も依然として強い勢力を誇っていました。

PAGE TOP